FC2ブログ

ひなビタ

ひなビタ♪ 凛として咲く花の如く
富士見ファンタジア文庫 著:八奈川景晶 イラスト:CUTEG

(久々にこのカテゴリ使った)
凛花ひなビタverをノベライズした作品である。ストーリーには少し微妙な点があったが、キャラクターがみんな可愛かったので良しとする。KONAMIの音ゲーには多数のひなビタ楽曲があるのでそちらもプレイしていきたい

先日Twitterで、「大学生5割超、読書時間0分」というニュースを見た。私の周りには読書をする人しかいないので意外だった(コミュニティが原因かもしれないが)。
でも、読書はただの趣味だし嘆かわしいことではないと思う。都会には読書よりも魅力的なものがあったり、なんかすごい人は読書よりも高次元なことをしているのだろう。
スポンサーサイト



世の中に潜む数学

人生がラクになる数学のお話43 柳谷晃/著 文芸社
20170606202606170.jpg

私は今、人生に色々と不安がある。不況や就活など、将来上手くやっていけるか心配だ。
そんな中、図書館でこんな本を見つけた。数学徒であり人生に困窮している私からしたら、自分の得意分野でこの問題が解決できるというのは非常に有り難い。



まず本書はこう始まる。

「あなたの存在は偶然であると言われたら、あなたはどんな気分がするだろうか。
偶然の存在なら、価値のない存在ではないか、と思うかもしれない。
では、あなたがいることは10億分の1の確率より小さいと言われたら、どうだろうか。」


どう捉えるかは個人の自由である。それより、こういう所は私自身、数学で好きなところである。事実を捻じ曲げずに、与える印象をガラッと変えることができるのはとても面白い。メディアの印象操作でもよく用いられる手法である。

内容はというと、確率に関する話が多かった。世の中で起こる事象は確率に基づいていると考えれば自然である。
まず、地学の観点から「宇宙や地球その他太陽系のできる確率」、生物学の観点から「人間のできる確率」をそれぞれ検証していた。よく知られていることだが、これらの確率はゼロと言っていいほど小さい。私たちがいま何気なく生活しているこの環境は、偶然が産み出し、偶然に支配されているのである。
一方、偶然のようで実はそうでないものもある。「13日の金曜日」といえば、一般に不吉とされている日である。ここで、印象に残るが故「13日の金曜日」は多いんじゃないかと思う人がいると思う。実際に計算してみると、確かに「13日の金曜日」は多いことが分かる。つまり、このことは偶然ではなく必然であるにも関わらず、人の思い込みで偶然であるとみなされてしまうのである。
他にも確率以外の話もあったがめんどくさいので割愛する。



想定していた内容とは少し違っていたが。色々と考えさせられる良い一冊だった(「2桁どうしの乗算のコツ」とか「期待値から考える最良の選択」みたいなものだと思っていた)。本書はタイトルに数学という文字が入っていながら、生物学・地学・経済学・社会問題まで踏み込んで様々な考察をしていた。こうした広い知識を持ち多角的な視点から考えることで、このような考察ができたのかもしれない。(かの有名なポアンカレ予想は物理の考え方を用いたらしい)


偶然に関して、私は高校時代に体育教師から印象に残る言葉を貰っている。

「運とは備えがチャンスに出会うこと」

さらに、本書の〆の文も載せる

「なるたけ失敗しない人生を送るためには、自分の与えられた能力で常に努力し、自分の技術を進歩させる。それを人のために使う。ならば偶然が微笑んでくれるだろう
また絶好のチャンスと思われることが突然、自分の前に来た時ほど注意する知恵を持つことだ。そんな偶然はないのだから」


やはり同じ人間、同じところに辿り着くのだろうか

挫折からの再起

雪の翼のフリージア  電撃文庫 著:松山剛 イラスト:ヒラサト
201704142049334df.jpg
 ここは翼をもつ人々が住まう世界。事故で翼を失った『飛翔士(ルーラー)』の少女・フリージアは、再び大空を飛び、生き別れとなった妹と暮らすために《義翼》職人の男・ガレットのもとを訪れた。ガレットはあくまで代替品である《義翼》で過酷な飛行レースに臨もうとするフリージアに辟易するが、彼女との間に『ある因縁』があったことを知って、力を貸すことを決める。
 目指すは飛翔士たちの最高峰『天覧飛翔会(グラン・ルーラ)』での優勝。果たして少女の信念は大空を制することができるのか―。
 不屈の意思を持つ少女と、それを見守る《義翼》職人の男の、努力と信念の物語。


 表紙の絵が可愛かったのと一巻完結っぽく見えたので借りて読んでみることにした。最近の図書館にはライトノベルも置いてあるらしい。

 本作は著者曰く、『再起』がテーマの物語であり、目標へひたすら向かう少女の努力が描かれる。一度決めたことは決して曲げない熱い情熱を持つフリージアと、無愛想で面倒くさがりな(やるときはやる)ガレットという対称的な二人のやりとりは、読んでいてとても面白かった。たびたび対立する二人は恋人か夫婦のようにも見えた。
 本文は二人の視点で交互に書かれるというものだった。基本的に二人は一緒にいるのでほとんど場面は変わっていないが、時間や心情の変化に合わせて変えているのだろう。そのおかげで区切りがつきやすくて読みやすかった。
 ただ、大会数ヶ月前~当日までの練習の描写や、それぞれの登場人物の過去が簡単な説明だけで終わっていたので少し物足りなく感じた。上下巻でもよかった気がするが、やはり読みやすさを考慮したのだろう(本書は約300ページ)
 挫折を経験し尚も様々な困難に直面しても、信念を貫き通す彼女の姿はとても魅力的だった。私もこんな風に強い人間になりたいものである。

 ところで、優秀な『飛翔士』は立派な『翼胸筋』をもっているらしい。男性の場合は胸板が厚くなり、女性の場合は乳房が大きくなる。故に登場する女性飛翔士は全員巨乳である。素晴らしい
 さらに個人的なことではあるが、せっかくアレな描写があるんだから挿絵を入れてほしかった。
2017041420500121d.jpg
※マッサージ

生き方

僕とツンデレとハイデガー(堀田純司,講談社)
20170326172428958.jpg
かわいい

図書館で哲学・思想のカテゴリを覗いていたら、タイトルと表紙に惹かれたので読んでみることにした。
一見ファンタジーとか学園モノに見えるが、本書はNDC(日本分類十進法)で「133」に分類されている。つまりは「哲学書」である。数学ガールが数学関連に分類されているのと同じ感じなのだろうか。実際、913の山に埋もれるよりかはこうした方が目立って良いと思う。

本書をザックリと説明すると、「イデア学園で一人の男が、学園の生徒でありかつ哲学者の顕現である8人の美少女に次々と出会い、彼(女)自身の思想を『講義』と称してその男に説いてくれる」という物語である。その男は社会的に色々と悩んでいて、不幸なことに物語の冒頭で交通事故に遭い7日間意識を失ってしまう。その7日間の間、彼の意識は「イデア学園」にあり、一生徒として過ごしながらさまざまな哲学者の「講義」を受けていく。
作中に登場する哲学者(の顕現)は、デカルト、スピノザ、バークリ、ヒューム、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーといった西洋哲学史を代表する哲学者たちである。この分野に疎い私ですら聞いたことのある名前がちらほらある。
タイトルの「ハイデガー」は実在したドイツの哲学者、マルティン・ハイデッガーそのものを表している。「ツンデレ」はとある登場人物のことを表しているのだろう。どちらも作中の重要人物である。

肝心の内容はというと、「高校の倫理で毎回赤点を取り、かつ今まで哲学に全く興味の無かった」私が読んでも非常にわかりやすく、興味深いものだった。
初っ端から「『本当』を本当に知ることはできるのだろうか」という問いをはじめ、様々な難題がふっかけられるが、その点は女の子がわかりやすく説明してくれるので何ら問題はない。さらに各エピソードの最後にまとめをしてくれる(人物がいる)ので、要点をしっかり押さえて次のエピソードに移ることができる。2話以降は前の哲学者たちとの比較が入ってくるので非常に助かる。構成もライトノベルとほとんど変わらない感じで読みやすかった。
↓中にはこんなサービスシーンも…
20170326172438e13.jpg
この他にもおっぱいやふとももが出てきて最高でした。作者は絶対童貞

私は哲学と聞くと古臭い学問だなあという印象を持っていた。しかし、実際は「存在」や「生死」など我々の身近なものへの問いが非常に多く、むしろ現代でもリアルタイムで通用する学問だと感じた。また、哲学者たちの文章や用語は独特な雰囲気があってとっつきにくいものばかりであった。しかし、本書ではその点に配慮して美少女たちがわかりやすく解説してくれたので問題なかった。
本書はタイトルや表紙とは裏腹に、しっかりと哲学の内容を含んでいて(オタク向けの)哲学入門書としてはかなり良い作品だった。返却期限が迫っていたためじっくり読むことができなかったが、また読んでみたいと思える作品だった。

最後に本書で私が一番印象に残ったセリフをひとつ

『それはね。悩んだときは、とにかくベストと思える決断をすること。そして一度決めたら迷わずに、その道を歩んで行きなさい。そうすれば必ずどこかにたどり着くから』 ―――― 出丘ルネたん(ルネ・デカルトの顕現)
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR